和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 会津の漆 拭き漆体験 NPO法人 はるなか【会津若松市】(あいづ くらし)

飲食・観光・会津ぶらぶら「あいづ くらし」です。

目次

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回

詩人の谷川俊太郎さんが昨年に亡くなられて、今年の5月にお別れ会が開かれました。その様子が一月ほど一般視聴できましたので見せていただきました。視聴後、改めて谷川俊太郎さんの若いころの詩を読むと、深い思いに囚われました。

彼は死んではいないのです。彼の作品は生きて、そして光を放っていました。

和合亮一さんは現在活躍中の福島の詩人です。詩人と名乗ることの重みというか難しさ?可笑しさ?はこの日に行われた和合さんのトークでも紹介されていました。この話は皆さんには、いつか機会を得て和合さんから直接お聞きしてもらいたいと願うところです。

和合亮一さんと歩く「大人の遠足」第3回は、漆の木、植栽地の見学。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 漆の木、植栽地の見学
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 漆の木、植栽地の見学

漆の木の植栽地は「NPO法人 はるなか」の管理地です。無断での立ち入りはご遠慮ください。

漆の植栽地 見学

会津は藩をあげて漆を奨励していましたので(江戸時代の話)会津には何十万本(何百万本?)という漆の木がありました。15年ほど育てて、漆を1年とって伐採。新たに植栽するというサイクルで漆産業が成り立っていました。この日の和合さんのトークの時間にもあった話で、使われた漆の漆器は15年ほどで色褪せたり剥げたりするので、塗り直しが行われていました。漆の木の植栽サイクルと同じくして、漆器も再生されていました。何か今の時代に考えさせられる話。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 漆の木、植栽地の見学
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 漆の木、植栽地の見学

日当たりや土壌、植栽した苗によって生育は異なります。暑い日でしたが、木陰を走る風が心地よい。

和合亮一さん 詩のリーディング

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 詩のリーディング
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 詩のリーディング

詩のリーディングはいつものように世界との一体感がすごい。セミの鳴き声が遠くに近くに聞こえます。風がを走り抜ける。(1回目目も2回目も思いがけない世界からの恩恵がありました)先述の谷川俊太郎さんの言葉が今も生きていて、そして私が読み直した瞬間に再生したように、この日、私達と出会った和合さんの詩は、これからも生きていきます。詩は誰にも親しみ易い楽しみではないかもしれませんが、沢山の光り輝く詩が、皆さんを待っている、そんな日があるといいですね。

拭き漆 ワークショップ

その後、会津稽古堂へ移動して、拭き漆のワークショップです。漆の漆器には、大きく分けて「塗り漆」と「拭き漆」があります。「塗り漆」は漆を塗り重ねていく技法。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

漆かぶれ予防のフルセット。ヘアキャップ。手袋。腕カバー。作業後の付着防止に、外すときはスタッフにお願いすること。自分は作業途中、手元が見えないことからスタッフに眼鏡を外してもらいました。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

漆の説明から始まり手順のレクチャを受けます。会津産漆を使います。漆は、漆の木から1年間採取すると先述しましたが、その量は約牛乳瓶1本分。15年かけて育てた漆からとれる量です。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

用意されたポンポンで木工品に漆をのせます。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

漆は空気中の湿度に反応して硬化。木工品の生地に馴染ませるように伸ばします。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

塗り面に漆を伸ばしたら「拭き上げます」、これが拭き漆です。枠や裏面も同様に行います。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

拭き漆は木目が楽しめる事が特徴。今回のワークショップ用の小皿は縁が真円になっていませんが、このように加工されたものです。

拭き上げ作業は1回だけ。これを乾燥させた後、研磨(磨き)それから2度目の拭き工程へ入ります。

漆は「拭き漆」でも「塗り漆」でも、一度に沢山ではなく、漆を乾燥させてから重ねていくことで密な漆器となっていきます。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

これから作業を始めるところですが、作業完了後も漆が残らないように清掃を行いました。スタッフの皆さんに感謝です。

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回 拭き漆 ワークショップ

1皿、1皿に味わいがあります。箱には名前を書いて提出、乾燥から仕上げまではお願いすることになります。楽しみです。

和合亮一さんのトークイベント

和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回
和合亮一さんと歩く「おとなの遠足」第3回

沢山のお話を聞かせていただきました。中には漆にまつわる話もあって、どこまでやれば完成するのかと訊ねた事があるという話で「深みが出てきたら」という返答であったとか。漆を重ねて磨いて深みが出るまで繰り返す。これはまさしく和合さんの詩に通じるものではないかと感じます。漆や和合さんの詩作にとどまらず、全ての人に通じる話。

和合さんのお話は、次回9月28日(日)14:30~16:00の文化講演会でもお聞きすることができます。場所:末廣酒造 嘉永蔵(駐車場完備)定員50名

インスタグラム#「おとなの遠足」番外編 文化講演会

【 NPO法人 はるなか】
ホームページ
20周年記念事業
第1回 和合亮一さんと歩く おとなの遠足
第2回 青木山の自然 5月24日(土)
第3回 会津の漆 7月26日(土) <- 本記事
第4回 会津の綿・綿 12月

詩であったり、漆であったり。何かに深みが出るまで、地道に磨き続けることができるのは、とても幸せなことかもしれません。たとえ誰もが納得のいく深みにたどり着けるわけではないとしても、愚直に歩み続ける姿勢に、私は心から敬意を抱きます。

そうした姿勢は、「NPO法人 はるなか」の理念にも通じるものがあると感じています。そして、和合亮一さんとともに歩く「おとなの遠足」は、「NPO法人 はるなか」設立20周年の記念企画です。

「あいづ くらし」は、会津のブロガーです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次