奥会津は種を蒔く 雪に閉ざされてもまた春は訪れる 奥会津の文化継承の取り組み【河沼郡 柳津町】(あいづ くらし)

飲食・観光・会津ぶらぶら「あいづ くらし」です。

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会津 柳津町中央公民館 やないづふれあい館

さる2月8日、柳津町中央公民館で2つのイベントがありました。会津地域は連日の大雪、という中での開催です。1つは、「奥会津の食文化に関するトーク形式の講座」もう一つは、「奥会津の伝統食文化体験 ままんま博」でした。

奥会津の食文化に関するトーク形式の講座

森枝卓士さん(オンライン参加)写真家・ジャーナリスト・食文化研究者。金野幸雄さん、文化観光による地域振興の専門家。江頭宏昌さん、在来作物の研究者(専門家)山形大学農学部教授進行、川延 安直さんでお話を聞きました。

車を道路に出すまで1時間も2時間もかけて出掛けてきた人もいます。自分達といえば、農道を選んだばかりに、辛うじて道路の両脇を示すポールだけを頼りに車を走らせてきました。ここに写っているのは、会場にたどり着いた強者達なのです。(楽しみにしていて来られなかった人には残念でした。また機会がきっとあります)

沢山の話がありました。自分なりに要約した話を1つだけ紹介します(講演と質問と回答から)。

在来野菜は地域で受け継がれてきたもので、種苗の継承には並々ならぬ努力や注意が払われて今日に至っています。かつての種苗の継承は、その土地で生きていくための必須であって強いモチベーションがありました。この継承を今後も続けていくには、まず経済性が伴わなければならず、その為の魅力の創出が求められています。

といった内容。これは会津地域に限った話では無いことも重要で、全国で同じような取り組みが行われており、その中で付加価値や特色をアピールしていく、最低でもローカルでの経済性を作らなければ継承は途絶えてしまうという事になります。

補足として、文化と伝統。「文化」は地域に根ざした価値観(精神性も含む)や生活様式の総称です。「文化」は、過ぎる年月の中で生まれては消えますが、中には時代を超えて受け継がれていく文化があり、それが「伝統」と呼ばれます。この各地域の伝統が、現代の生活様式(文化)の中で途絶える危機、実際には多くが途絶えつつあるのが現実になっています。

奥会津の伝統食文化体験 ままんま博

「ままんま博」では、地域で作られてきた(伝統食)料理を、説明付きで用意されています。その数、50種。会場に訪れた方からは「昔、よく食べた」なんて声もありました。現代の食生活から消えつつある料理も含めて、地域の方の協力を得て再現、これは大変な作業です。話の本質(ままんま博の開催目的)からは外れますが、事務局の並々ならぬ苦労や、この素晴らしい成果には賞賛、深く感謝を伝えたい。

↑は柳津町町長。会費2,000円で一般受付がありましたが、定員にて締切。なかなか狭き門です。

立食なのですが、写真の為に並べました。蕎麦は「機械そば」と紹介されていたもので、機械から練り出して作ります。(パスタみたいな作り方)生醤油をかけて食べたのですが、意外(失礼)と旨い、凄く美味しくて驚いた。西山全域で食されていました。こづゆ(朱塗りの写真上の椀)については後述あります。

昔によく食べられていた日常食も、今では希少なご馳走。その味わいは、どれも素材の味を生かすもの。

海から遠く離れた会津では、主に日本海側から海産物が入ってきましたが、ニシンや棒たらの乾物が主たるもの。

奥会津の伝統食文化体験 ままんま博
奥会津の伝統食文化体験 ままんま博

ハレの日の朱塗り椀。↑写真は、会津では「こづゆ椀」と呼ばれる手塩皿。西会津町野沢の「こづゆ」では「つと豆腐」が使われていました。「つと豆腐」は、豆腐を藁やすだれで巻いて茹でたもので日持ちがし、味が染みて美味しい。南会津(田島)では「つゆじ」とも呼ばれますが、やはり「つと豆腐」が使われていました。

ゲスト郷土食

奥会津の伝統食文化体験 ままんま博
奥会津の伝統食文化体験 ままんま博

岐阜県 美濃加茂市、埼玉県 秩父、鳥取県 鳥取市の郷土料理を用意してもらいました。歴史的な背景を持った郷土食を用意していただいた事で、奥会津の郷土食を見直すきっかけとなりました。

大雪の中の開催

会津はその後も雪が降り続き、バスも止まり、電車も止まり、道路はあちこちで通行止め。そんな中、1日に何時間も通勤に時間を割いている人が沢山います。近年、暖冬が続いていましたが、本来、雪深い奥会津。その風土に根差した郷土料理を頂けたことは幸甚(こうじん)でした。今後とも、長い取り組みになる事、すなわち、これこそが継承としての取り組みである事を示し続けてもらいたいと願うところです。

会津 柳津町中央公民館
会津 柳津町中央公民館

流石に除雪がされていて、ホッとしました。

会津 柳津町中央公民館 やないづふれあい館
会津 柳津町中央公民館 やないづふれあい館

会場では、娘の短大時代の恩師にもご挨拶できました。天気は悪かったのですが、行けてホントに良かった。

【 柳津町中央公民館 やないづふれあい館 】
住所:〒969-7201 福島県河沼郡柳津町柳津下平乙242−2
【 奥会津ミュージアム 】
ホームページの案内ページ

Yahoo!ニュース エキスパートへの記事起稿は、情報を伝え、読まれた方の行動に繋がるものを書いています。普段イベント記事が少ないのは、終了したイベントには参加でき無い事に起因します。ここまでは、イベント記事の少ない言い訳(例外もあります、別の言い訳がある)。本記事に関しては、この日に見聞きした事を自分なりに少しでも多くの方に伝え、奥会津への関心への一助になれば、それが行動に繋がると願ったものです。しかしながら、文化の継承や情報発信の取り組み(経済性の確保)は、何も奥会津に限った話ではなくて、会津全域で取り組んでいかなければならない内容でもあります。次代に繋ぐ取り組みを諦めてなりません。今後も、せいぜい歴史話や会津の四方山話を脱線気味に書いて、情報発信を行いますのでお楽しみください。

「あいづ くらし」は、会津のWEBライターです。

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